アビス書庫の疑問と考察ノート【FE風花雪月】

f:id:mobunohito:20200226213504j:plain

それぞれの書物について、疑問点や考察をとりあえずまとめる場所として残しておきます。

また考察が進んだら随時更新していきたい所存。

ノートみたいに雑にまとめただけなので読み物としてはかなり読みにくいかも。

***例によって4ルート及び煤闇クリア後に本編を進めることで解放されるアビス書庫のネタバレたっぷりなので注意***

 



 

・とある貴族への手紙

・ダフネル家とガラテア家の分裂騒動時、当時のリーガン公爵家次女クローディアが、後にダフネル家当主となったであろう人物に送った手紙と思われる。

「彼」は後のガラテア家当主と思われる人物。ダフネルの大紋章持ち。

「君」は後のダフネル家当主と思われる人物。ダフネルの小紋章持ち。

「彼」と「君」は「同じ顔」である。(双子?)

クローディアは「君」と恋仲であり婚姻する予定か。

「彼」はクローディアに何度も求婚の手紙を送っていた。

 

・現ダフネル家当主が、爵位の継承先を「君」に継がせようとしたところ、「彼」は家を割いて王国に鞍替えしようとした。

同盟が結束しなければならない時期

→同盟成立後で大変な時期といえばパルミラ軍が侵攻してきた帝国歴961年辺りか?(大体200年ほど前の話。)

クローディアから見て「彼」は正気とは思えない決断をした。

 

・花冠の花嫁(花冠の節は6月)というジューンブライドのような風習がある。(もしくはあった。)

 

・「いつ父の気が変わるかわからない」

→「父」とはリーガン公と思われる。(「お父君」と使い分けている。)

→「気が変わる」とは何か?(婚姻に賛成か否かという話?)

 

・クローディアのその後については不明である。

 

そしてこの手紙はアビス書庫に保管されている。

表に出してはいけない情報が記されている可能性。 

・古びた書きつけ

本の間に挟まっていた相当古い書きつけ。

 

式典で新皇帝に饗される料理のレシピ。

・アルビネヘラジカの肉

・メガミノツカイ

・ザナドの宝果

・各種調味料・香辛料(アドラステア産岩塩・ファーガス産香草・レスター産蜂蜜)

を使用して作られる。

 

このレシピは「一緒に料理」で作ることのできる「フォドラ究極の一皿」と同じものだと思われる。

食材も現在でも入手可能であり、レシピが存在していることからも特に隠ぺいのためにアビスに送られたというわけではないのかもしれない。

禁書の本に挟まっていただけの単なる書きつけの可能性。

 

あえて考察するならザナドの宝果には気になる点がある。

特に使い道のない(2部における物資調達のみで使用?)ザナドの実という植物をわざわざ存在させている点は非常に気になる。

ザナドの宝果の説明文が「ザナドで稀に育つ血のように赤い実」と、女神やその眷属の血を連想させるのも興味深い。

 

もしかしたらザナドの宝果は、虐殺された女神の眷属の血を啜って成長したザナドの実なのではないだろうか?

赤き谷と呼ばれるまで女神の眷属の血が流れた土地の植物だしありうる。

そうであるならば、何の役にも立たないザナドの実と、女神の眷属の血によって役割を得たザナドの宝果の対比は、紋章至上主義社会のメタファーのように感じる

・退魔の饗宴

 リュカイオン3世の結婚を祝う宴の様子を記したと思われる書物。

アドラステア帝国を題材とした小説らしく、どこまで忠実なのかは不明。

 

リュカイオン1世の崩御が英雄戦争終結のきっかけとなる出来事なので、リュカイオン3世は約1000年ほど昔のアドラステア皇帝と思われる。

ちなみに舞台に登場するアドラステア帝国初代皇帝ヴィルヘルムは更に100年ほど昔の人物である。

 

・「満ちた月が半分になるまで続いた」

→7日間程度

 

・ボラマスの地

→帝都アンヴァルから東の方に進んだところにある地。

 

・バクス

→おそらくワインのこと。ローマ神話バッカスという酒の神が由来?

 

・北の剣闘士

→北と言えば十傑の氏族が治めていた土地。現在で言う王国領と同盟領である。

英雄戦争終結後から独立戦争が起こるまで、北の地方の貴族や民衆の地位はかなり低かったのでは?

十傑の紋章持ちは差別されていた、奴隷のような扱いだったという可能性はある。

 

・セイロスとヴィルヘルム帝

舞台上での2人は恋愛関係にあったか、もしくは皇帝がセイロスに恋い焦がれていたという関係。

忠実がどうであったかは不明である。

 

・「わたし」と「少年」

筆者である「わたし」と、それを手招きし愛を囁く「少年」

「少年」は若きリュカイオン3世か?

 

・愛の挨拶

浮気指南本的な書物と思われる。

 

「聖セスリーンの愛の花冠」とは何か?

アドラステアの南の海から、
温かい風が吹きつけるようになると、
フォドラの人々は雨期の到来を知る。
激しい雨に打たれて傷んでしまう前に、
娘たちは急いで白い薔薇で花冠を編み、
想い人や親しい間柄の者に贈るのである。

愛の花冠と言えば、花冠の節の名前の由来となった風習が真っ先に思い浮かぶ。

白薔薇花言葉をご存じですか?白薔薇を贈るということは、「あなたを想う」「常にあなたのことを考えている」というメッセージになります。愛を伝えるのに悩んだら、適切なタイミングで白薔薇のブーケを贈るのが素敵。欧米では、バレンタインデーにカップルや夫婦間で白薔薇を贈る習慣が、人気を呼んでいます。

 想い人に白い薔薇を贈る風習は欧米のものらしい。

 

・なぜ「聖セスリーンの」愛の花冠と呼ばれているのか?

→聖セスリーンは未婚であったと本人が言っていたことから、聖セスリーンが夫や恋人に贈ったことで生まれた風習というわけでは無さそう。

 →聖セスリーンに求婚しようとした男たちが贈っていたことから生まれた風習。聖セスリーンモテモテ説。

 →聖セスリーンが旧文明に存在していたこの風習を広めたので聖セスリーンの名前が付いた説。

 →戦争の際、慈愛によって数多くの人を治療したという聖セスリーンの伝承にもとづいて名づけられた説。聖セスリーンの「愛の花冠」ではなく、「聖セスリーンの愛」の花冠

 →聖セスリーンから花冠をもらった聖キッホルが暴走して風習にしてしまった説。

 

・報告書の燃えさし

・「第十八項の五」

 ファーガスの乱の疑問点についての報告書

  ・帝国に気取られず兵を集められた理由

  ・英雄の遺産に類似した謎の武具の入手方法

  ・謎の軍師パーンの正体は闇に蠢くもの?

 →帝国の分裂には闇うごが関与していた?

 →最終的に教会が仲裁に入ったのは闇うごに建国の手綱を握らせたくなかった?

 

・「第二十二項の二」

 ファーガス王国クラウス1世の崩御の謎についての報告書。

 あまりに不可解な遺書の内容から、暗殺されたのではないかという疑いがある。

  ・後継者を定めず、3人の王子に領土を3分割するという内容

「その目的はレスター地方を加え帝国を上回る勢いを見せるファー・・・」

→ファーガス神聖王国の勢いを止める目的?

 →誰が?継承権のない王子?帝国?教会?闇うご?

 

 ところで3人の王子とは誰で、3つに分割された土地とはどこなのか?

  ・一人は現在のブレーダッド領を中心とした土地を与えられたであろう人物と思われる。

  ・一人はレスター大公と呼ばれる人物で、レスター地方を与えられたと思われる。

  ・あと一人は?

 

・「第四十九項の十八」

 ダスカーの悲劇後、西方教会で中央協会への不信が高まっている件についての報告。

 ガスパール城主の子・クリストフが処刑されるに至った経緯が記されていると思われる。

 西方教会内部に、対立を促す工作員が入り込んでいた可能性は高いか。

(追記)Twitterで見た情報によると、西方教会兵の中に闇魔法を扱うものがいたとのこと。闇うごの工作員である可能性は高いか。

 

・「第五十一項の六」

 リーガン公オズワルドの嫡男一家(クロード母方の兄弟)の事故死についての報告。

 犬猿の仲であったグロスタール伯の仕業と見られているが、そうであるならばあまりにも露骨であるため、何者かが伯爵の仕業に見せかけたのではという内容。

 →じゃあ誰の仕業?

 

 

報告書に共通しているのは、国や組織を分裂・対立させようとする何者かの存在。

おそらく闇に蠢くものの仕業であろうと思われるが、なぜ地上に全面戦争を仕掛けるわけではなく、闇に蠢いていたのだろうか?

→単純に地下だけでは戦力不足だった。

→地上に返り咲くための大義が必要だった。(セイロス教会を悪に仕立て上げ、自らが後にその座へとつこうとした。)

 

 ・フォドラ虫大全

『フォドラ虫大全』と表紙を偽装された書物。

内容はセイロス教会が規制したものの目録。

 

・眼鏡を元に作られた、遠くを見るための道具

 →望遠鏡か

 大司教は以下の理由をあげ禁じた。

  ・「敵陣の把握による戦争の激化」

  ・「遠方からの狙撃が容易に」

  ・「天の観察による主の神秘性の減衰」

 →この中でも天の観察を禁じる目的が主だったのではないか?

  ・ユーリス支援から天文学はかなり未発達の分野とわかる。

  ・後述する記録に示されている「月」を「節」に変える意味。

  →宇宙にソティスや女神の眷属が知られたくない事実がある?

 

・燃える黒水

→石油のようなもの?

ファーガス北部で発見された、粘ついた黒色の液体

 大司教は以下の危険性を挙げ利用を禁じた。

  ・「誤って利用しての事故死」

  ・「魔法を使えない者の戦術的利用」

  ・「争奪による対立の発生」

→「争奪による対立の発生」という理由からも、その有用性と争いの種になった歴史をレア様は理解していることが分かる。

→一方で、我々の世界とは異なり、フォドラには魔法という炎や風、氷と言ったエネルギーを生む手段が存在していることを忘れてはいけない。(例えば、料理に用いる炎を魔法によっておこしているといった描写がある。)そのため、石油を禁ずることを我々の世界と同様の価値観で考えるのはナンセンスであろう。

→魔法はみな平等に使用できないのでは?

 →(生徒を見る限りでは)得意不得意はあれど、勉強することによって誰でも使用することができるようにみえる。しかし、覚える魔法の種類が決まっていることから、先天的な属性の適性は存在しているかもしれない。

 →また、石油もその適切な使用には、学問等によって知識や技術を身につけなければならないという点で魔法と同様である。一度身につけさえすれば、金銭的な格差は生じにくいという点ではもしかすると魔法の方がより平等であるのかもしれない。

 →(追記)シャミアやツィリルといったフォドラ外の人物であっても黒魔法・白魔法は使用可能である。一方で、Twitterで見かけた情報であるがアガルタ人は闇魔法以外使用できない(しない)らしい

 →(さらに追記)アガルタ人にも白・黒魔法を使用するユニットはいた模様。ソースはTwitter

 

 

上記を踏まえて燃料を禁じる意味とは?

レア様は、科学文明の発達によって地上が滅びたことを知っている。

しかも、人類が住めなくなった大地の再生のためにソティスは永い眠りにつくことになる。

さらに、アガルタにより一族を虐殺されたトラウマがある。

かつてと同様の手段で文明を発達させても歴史を繰り返してしまうだけでは?

→レア様がやりたかったのは文明の発達を妨げることではなく、科学に頼らない新しい文明の模索をしたかったとみるべきでは?

幸いにも我々の世界とは異なり、黒魔法、白魔法、飛竜やペガサスといった科学の代替となる可能性のあるものが存在している。

 

(追記)計略で火薬らしきものを使用している描写があるので火薬は禁止されていないのではないだろうか?

 

・金属製の字型を使用した書物の制作機

→タイプライターのようなもの?

大司教は以下の理由を挙げ禁忌とした。

・「誤った情報や悪意のある噂が流布される危険」

・「字の読めない平民にとって無益」

・「教会同士の対立が激化する恐れ」

 

熟考を重ねたとあるところからも、その有用性と悪用される可能性を天秤にかけたのだろう。

これを禁じた理由は割とそのまんまだと思うが、仮に情報社会になった場合には正体を隠している女神やその眷属にとって不利になるというのが大きいか。

天文学の禁止と併せて考えるべき事案か。

 

・人体の解剖、妄りな頭や胸への切開

注目したいのはこれを禁ずべきと強固に主張したのは大司教ではなく、枢機卿の1人であること。

これまでの4項は全て「大司教は」と主語が入っていることから、これに明確な意味がありそうである。それが何かはわからないが。

 

ちなみに、フォドラの医学事情としては、女神とその眷属の血というチートアイテムが存在している。

レア様らが正体を隠し、更に情報統制を計ろうとするのもわかる気もする。

女神とその眷属の血の効能が大衆に知れ渡ると一族もろとも狩られかねない。

ネメシスにソティスの遺体を盗ませ、ザナドを襲わせた闇うごはそれを知っていた可能性は高い。

もしかすると、レア様の言うかつての人類が神祖に争いを仕掛けた原因ってこれかも?

 

白魔法の発展によって解決できるというのは多分そうなんだろうが、禁止する理由は別で、女神の眷属の解剖によるあれそれを防ぎたかったのだろう。

 

・世界破滅伝奇

・「古の神」と「神ならざるもの」

2神は別の存在?

 

「古の神」=「神ならざるもの」説を推したい。

つまり、

「古の神」=ソティス(人のすがた)

「神ならざるもの」=ソティス(獣のすがた)

 

「古の神が住まいしはずの地ティニスにて、ついに神ならざるものが目覚める」という描写の辻褄もあう。

ソティスらは人の姿で、その真の姿を隠しながら旧人類に文明を授けていたのでは?

 

人類同士の戦争のために、女神とその眷属の力の科学的解明及び軍事利用をしようとした旧人類の一部が、女神の怒りを買ったのではないか?という予想。

 

後に、旧人類は光の柱で獣ソティスを倒そうとするが、地上の都市を壊滅させただけで終わる。(記述的に、地上を破壊したのはソティスではなく光の柱)

 

その後、旧人類は地の底へ逃げ、現在のアガルタの民に繋がる。

 

(追記)

ソティスは突然人間界に降臨した侵略者で、レアの語る文明を授けたという話は嘘説について。

→かなり可能性は薄い。なぜなら侵略者である場合、女神の種は人類を滅ぼしたままにしておく選択肢もあったはずである。それをせず、あえて再び人類をフォドラの地に栄えさせた以上、単なる侵略者とは考えにくい。

ちなみに、新人類文明発展の歴史に女神の眷属がはっきりと関与し始めたのは、ザナドにネメシスが手を出した後である。

新人類文明もアドラステア帝国建国以前は旧暦を使用していたことから、眷属の管理なく発展してきたはずだ。

人類が敵意を見せるまでは一切何もしてこない侵略者は果たして侵略者と言えるのか?

女神とその眷属という存在は、あまりにも人類にとって都合がいい存在に思える。

 

 

・英雄の遺産と紋章石 

 英雄の遺産の正体に気づきかけたある司祭の記録。

金鹿でレアが語っている内容から正体は判明しているため割愛。

 

気になる描写が一つ。

十傑以外の英雄の遺産が発見されたと言っているが何のことを指すのか?

・ブルトガング

→ネメシスに従っていたであろうモーリス本人が所持したまま獣となっているので、英雄の遺産の記録はあったかもしれないが未発見であるはず。

・ヴァジュラ

→正確には英雄の遺産ではないらしいが、判別はできなかったであろうことからこの武器の可能性はある。

・ドローミの鎖環

→聖オーバンが最近まで生きていたはず(ユーリス支援に出てくる老人)なので、こちらも英雄の遺産ではないと思われる。 しかしヴァジュラ同様判別できなかったであろうから、この武器を指す可能性はある。

 

・古い手記の断片

十傑の誰かが残した手記の断片。

「我が友ダフネル」との記述から、ダフネルではない誰かということのみ判明。

 

「アリルの森」という記述から、この当時はまだアリルに光の杭は落とされていないことが分かる。当時は森だったらしい。

 

十傑は英雄の遺産が何であったのか、闇に蠢くものの目的(それどころか存在も知っていたか怪しいが)についても知らなかったことが手記からわかる。

→十傑は盗賊ネメシスの一味が成り上がったのではなく、元々フォドラ北部に土地を持っていた豪族のような存在か?

 

十傑の氏長以外の一族は、帝国に降ることで命を保障された。

→現在の十傑の末裔は、当時帝国に降った者の子孫と考えられる。

 

「長きにわたる生」「遥か昔のこと」という記述

→十傑は通常の人類よりも長く生きたと思われる。ジェラルトのように、直接女神の眷属の血を入れたか。

 →英雄戦争がとんでもなく長いのはそのためか。

 

「・・・月◯日」

→十傑らは「◯月」という暦の表記法を使用。

 →現人類が定めたものか?

 →闇うごがネメシス治世下において広め、使用させたものか?

 

(追記)

英雄の遺産は十傑を討伐していく中で、教会が取り戻していったことが分かるが、十傑の遺体は金鹿ルートを見るにアガルタによって地下に保管されている。

なぜ十傑の遺体はアガルタの手に渡ることになったのか?

→そもそもアガルタの手にある十傑の遺体は本物?(古代兵が塵のように消える描写から何かの術?)

→十傑の遺体が本物であるならどうやって入手した?

 →教会が処理することなく放置していた?

 →埋葬していたところを闇うごが墓荒らしした?

 

・暦の謎

フォドラにおいて、暦が「月」ではなく「節」を用いてることについての疑問に対しての見解をまとめた書。

 

「帝国暦制定以前、1年は守護の節(1月)から始まり星辰の節(12月)で終わっていた。」

→今更気づいたが、帝国暦は大樹の節(4月)から始まり孤月の節(3月)で終わる。

 

「古き暦の起原はわかっていない」

旧人類文明時代から存在していたか。

 

・なぜアドラステア皇帝は暦を改定したのか?

この書物の著者による考察は以下の通りである。

・セイロス教の影響

・(帝国の)権威づけ

 

実のところはどうなのか?

→セイロス教会(というかレア様ら女神の眷属)が「天文学」の発展を妨げようとしていることに関係あり?

→「月」という名称やその由来から、天体の観測や法則性の発見につなげられると困るなにかがあるのだろう。

 

ちなみに「孤月の節」や「星辰の節」といった名称からも、風流なものとしての天体の観察にはそこまで目を光らせてはいないようである。

学問的な発展や、望遠鏡を使用する細かい観察を禁じているのだろう。