セスリーンの紋章と睡眠の持つ力についての考察【ファイアーエムブレム風花雪月】

 

セスリーンの紋章睡眠の関係性についての考察の話です。

4ルートクリアを前提としたものなので*ネタバレ注意*です。 

 

 セスリーンの紋章をもつ2人

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セスリーンの紋章を所持するユニットといえばリンハルトフレンですね。

このはともにセスリーンの紋章持ち(というかフレンちゃんに至っては本人)なのですが、他にも睡眠に縁があるという共通点を持っています。

知っての通り、リンハルトは常に眠そうにしている男子生徒であり、朝寝や昼寝を趣味にしているし安眠枕は落とすし、もはや睡眠狂といえる人物。

 

一方でフレンは、【眠り姫】という肩書がつくほど長い睡眠についていた人物。嫌いなものに睡眠があるのは、その体質によって数えきれないほどの別れを経験してしまったためなのでしょう。

 

最初は単なるキャラ付けとしての属性と思っていたリンハルトの睡眠狂い体質ですが、どうもこのセスリーンの紋章と関係がありそうです。

 

 紋章が及ぼす身体への影響

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紋章が身体に影響を及ぼすことは、ディミトリの支援会話などで確認することができます。

ディミトリはブレーダットの紋章の影響で、生活に支障をきたすほどの馬鹿力を持っています。
馬を持ちあげたり、ハサミを持っただけで壊したり、ムービーでは帝国兵の顔を片手で握り潰して見せたりもしています。

 

リンハルトの異常な睡魔も、紋章の研究に没頭しているという理由の他に、セスリーンの紋章の影響があるのではないでしょうか?

 

セスリーンの紋章と回復の力

 聖者セスリーンが宿したとされる紋章。慈愛の象徴であり、光を司る。回復魔法使用時、たまに威力が上昇。

 セスリーンの紋章の効果は上記の通り、回復の効果を高めるというもの。

各学級のヒーラーがニュートラルとなるキャラクターにおいて、青学級のメルセデスや黄学級のマリアンヌは信仰心の強い描写が多くみられ、信仰得意であるのも頷けるのですが、リンハルトに関していえば特別そういうものは無いように見えます。

リンハルトが信仰を得意とするのはセスリーンの小紋章を持っていることによる才能によるものと考えられます。

 

セスリーンの紋章は、睡眠に関する何らかの体質変化をもたらすとともに、回復についての何らかの力を授けるものなのではないでしょうか?

 

睡眠と回復の関係性

睡眠と回復が深いつながりを持つことは、物語の中において実は何度も示唆されています。

例えば、リンハルトの個人スキルである居眠りには体力を回復する効果がありますね。

 

睡眠に関して特に多くの人の印象に残っているであろうシーンは

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「ベレト・ベレス先生が崖から落ちた後、5年間の間眠っていた」という場面ではないでしょうか?

思わずエーデルガルトもツッコんでしまう規格外の睡眠に、「なんてご都合主義・・・」と思った人もいるかもしれません。

 

ただ、考察してみるとあの場面、先生はガチで5年間眠っていたとしか思えないです。

そこには睡眠と回復の深い関係性が示されています。

 

さて、あの場面。
ソティスの支援Sで語られるのですが、神祖の力によって助かっていたことが示唆されています。

[ソティス]
しかし、良くやったのう。▼
もちろん、おぬしを信じて、
おぬしと一つになったわけじゃが……▼
ここまでのことを成すとは、
まったく予想外じゃったわ。▼
一度、死にかけたしのう。▼

《選択》

  • あの時も助けてくれた?
  • あれは危なかった
  • 「あの時も助けてくれた?」を選択
[ソティス]
さあ、どうかのう?
わしもよく覚えておらぬわ。▼
  • 「あれは危なかった」を選択
[ソティス]
危なかった、ではないわ。
ほんにおぬしはのん気なのじゃから……。▼

かわき茶亭より引用)

想像ですが、崖から落ちて通常なら死に至る傷を負っていた先生は、5年間眠ることで徐々に再生していったのでしょう。

 

仮説ですが、神祖の力には睡眠をトリガーとする超回復の力があり、それが女神の眷属にも大小あれど受け継がれていると思われます。
特にセスリーンはその力を濃く受け継いだ女神の眷属なのではないでしょうか?
伝承でもその力を用いて、戦で傷ついた沢山の人を癒したと伝わっています。
というか本人であるフレンちゃんめっちゃヒーラー向きですしね。(リブロ―覚えないけど)。

 

女神の眷属が睡眠による超回復の力を持っているとする説の根拠はいくつかあります。

 

①銀雪の章におけるセテスの反応

「5年間眠っていた」と語る先生に対して、唯一薄い反応をしたのがセテスです。

[セテス]5年間、眠って……そういうことか。
ならば仕方がない……。▼

かわき茶亭より引用)

「そういうことか」と何かを理解した反応をしたのは、女神の眷属において睡眠に対する何らかの共通認識が存在するためなのでしょう。

 

②風を呼ぶものを倒すと・・・

 クロード外伝において、風を呼ぶものを倒すと即座に眠ってしまいます。

風を呼ぶものの正体は女神の眷属である四聖人マクイルであり、やはり睡眠には超回復の力があるのではないかと疑わざるを得ません。

 

③瀕死のジェラルトを救ったレア

ジェラルトは元々は王国の兵士であり、瀕死になっていたところをレアによって救われます。
その際にレアの血を直接授かっているのですが、それによって女神の眷属特有の睡眠による超回復の力で助かったのではないでしょうか?

同時に副産物として、女神の眷属のような不老の力も発現しているようです。(緑髪になってないことから女神の眷属よりは弱い力なのかもしれません。)

 

④そもそも物語のスタートは・・・

ファイアーエムブレム風花雪月は初めに主人公が見た2つの夢から始まります。
そのうちの1つはソティスが眠りから目を覚ます場面。

ソティスが主人公の中で睡眠によって徐々に回復していたということを示すものなのではないでしょうか?

 

フレンの長い眠り

フレンとイグナーツの支援会話において、「セスリーンは傷ついた兵士を癒し続け、やがて深い眠りについた」とあります。

セスリーンは回復に優れた能力を持つ女神の眷属であり、かつての戦争ではその力を用いて活躍していたのでしょう。そして、力を使いすぎた自らを癒すため長い眠りについたのだと思われます。

フレンが未婚であるはずなのにセスリーンの紋章持ちのリンハルトのような末裔が存在するのは、フレンの血を受けることによって回復した兵士がかつて存在したからではないでしょうか?
リンハルトはその子孫である可能性が高いですね。

そもそもセテスとフレンの関係を見るに、女神の眷属の子は紋章持ちの人間ではなく女神の眷属のようですが。

 

考察まとめ

・リンハルトが睡眠狂なのはセスリーンの紋章の影響ではないか

・風花雪月において、睡眠と回復には深い繋がりがあるのではないか

・女神の眷属は睡眠をトリガーとする超回復の力をもち、セスリーンは特にその能力に優れていたのではないか

・崖から落ちた先生も睡眠による超回復の力で、5年にわたって再生していたのではないか