Dark Deity クリアしました
感想いろいろ(いいところもわるいところも)
ドットアニメーションがきれい
GBA時代のFEを思い出す戦闘アニメーションが非常によかった。普段SRPGは戦闘アニメ飛ばす派なんだけど、今回は最後までOFFにしなかった。(OFFにする設定があるか知らんけど・・・)。
豊富なクラスチェンジ
基本職6種、それぞれの基本職に対して中級4種、上級4種のクラスチェンジと育成の選択の幅がめちゃくちゃ広い。多分周回重ねるごとに楽しくなるやつ。
ユニークな効果の装備アイテム
個人的に一番評価高いのがこれ。「命中率が必ず50%になる代わりに威力が50%上がる」って効果見たときド興奮した。癖の強いアイテムが多い分うまく活用できるとめちゃくちゃ脳汁出る。
バグ多い
遭遇した中で一番致命的だったのは「中断から始めると扉をあけるコマンドが表示されなくなるバグ」。1発で詰んだ。他にも川の上で体当たりすると挙動がバグったり、ユニットの画面に表示されている位置と実際に存在している位置がずれていたり、位置ずれをおこした敵ユニットに一切の攻撃ができなくなったりとプレイに影響を与えるバグがそこそこあった。特に中断から始めるはバグ起きる率高いので使用しないほうがいい。
必殺率高すぎ問題
敵も味方も総じて必殺率高い。0とかほとんど見ない。なので(永久ロストがないとはいえ)必殺出たら死の博打盤面が結構あった。
ユニット評価
このゲームクラスチェンジによって成長率も変動するのでプレイした人によって評価かなり変わってくるはず。人の育成方針との違いとか見比べれたら面白いと思ったんだけど、悲しいかな日本語プレイヤーによるユニット評価が見当たらなかった。なのでここに初回プレイ時の評価を残しておくことにした。
アービン
アービン。アーヴィンじゃなくでアービン。今作の主人公だけど特に専用職はなかった。完全にシルエットで決めたドラゴンナイト。移動力があって間接攻撃もできる便利ユニットではあるが前に出すにはちょっと耐久が心もとなく、中盤以降は後ろでちょこちょこしてたことが多かった。
どこかの師よろしくストーリーの途中で髪色が変わったっぽいんだけどあんま派手じゃないので言われるまで気づかんかった・・・。
最後まで出撃した14人の中の1人。
アイリス
4人目のアデプトだったせいで余り物のハンマー職にクラスチェンジさせられてしまった悲劇の女性。泣けるほど命中低かったのでスタメン落ちやむなしと誰もが思ってた。そう、あのアイテムに出会うまではーーー。
「命中が常に50%になるが、威力が50%上がる」というマノスの憤怒は、そもそも命中が低かったアイリスにとって奇跡のアイテム。どんなに回避の高い相手にも50%の確率で攻撃を当てることができるため、中盤からは盗賊狩りのアイリスとして生まれ変わることになった。
あれだけスタメンから遠かったアイリスが、1つのアイテムのおかげで最終メンバーにまで残ったんだから運命のアイテム過ぎた。これ現実ならエッセイ本になってる。
アウリマ
炎の変質者ことアウリマさん。ファイアーロードのドットアニメーションが全裸に炎と衝撃的過ぎた。
魔法を使えるユニットの中ではスキルと装備品の影響もあって1番攻撃の威力が高かった。結論、見た目も火力もインパクト大のユニット。
最後まで出撃した14人の中の1人。
アルデン
見た目もスキルも生い立ちも、「ぼく、成長しますよ」って第1印象のキャラ。ただこのゲームみんな成長率いいのでいまいち個人スキル(4ピン最低保証)の恩恵を受けられているのかわからなかった。
魔法職の中では一番王道っぽいルートでクラスチェンジさせたためか、THE・賢者って感じの使用感。安定して高水準な火力と命中のおかげで活躍の機会はとても多かった。
最後まで出撃した14人の中の1人。
アレクサ
アレクサって普通にある人名だったんだ、へ~。
加入が遅めで出撃ユニットもまあまあ固まっていたので、なかなか割って入れなかった。ただ、クラスは優秀なウォリアー系なので育成すればエースにもなれそう。今回も一応上級までクラスチェンジさせたんだけどそれ以降使わなかったな。
エリアス
最初名前をアデプトと勘違いしちゃったごめんね。ユニットとしては、器用貧乏という印象。いかんせん魔法攻撃ユニットには優秀なライバルが多く、弱くはないんだけど・・・という立ち位置に収まってしまった。物理攻撃職にクラスチェンジしていたらまた評価も変わっていたかもしれない。
カイウス
上級まで育てることが出来なかったユニットの一人。一番活躍したのは船外の竜にのった雷使いを打ち落としてくれた場面。弓騎馬、いまいち強さを実感できなかったけど他の人のどうなんだろう、気になる。
ギャリック
主人公の相棒的ポジション。多分。
「ギャリック?普通に強いよね、必殺とかめっちゃ出すし」ってみんな言ってた。強かったのでよく単独で突っ込ませたり、殿させたりしてた。
最後まで出撃した14人の中の1人。
コルバン
シーフにして2距離武装解除マンしてたインテリエルフ。武装解除、武器を外すと装備の重さ分敵が早くなるので脳死で使えるわけではなく、他の特技に比べるとちょっと運用が難しい。回避高いし弱くはないんだけど、常に必殺ワンパンの恐怖を抱えながら戦えるほど心が強くなかった。というわけで後半はベンチでした。
サマラ
ごめん、1回ロストさせちゃった。
回復役は基本回復しかしないのでなんといいますか誰でもよかったといいますか、そういうことです。ロストして能力下がっちゃったし。多分馬に乗るより回復射程伸ばしたほうが便利だった。
サラ
中級職で選んだムキムキ魔法使いが思いのほか弱かった。ヴァーデンの情熱という有能アイテム持たせて、優先的に武器強化してようやくとどめ役やれるくらいで、ちょっと愛がないと使えなかった。
多分物理相手に強く出れる魔法使いという位置づけのジョブなんだろうけど、火力が足りなくて受けて倒せないし、耐久もそこまで高くないので必殺ワンパン怖いし、火力を出すために重い武器持たせると追撃受けるし・・・強みがわからなかった。
これもジョブ選びに失敗したせいなので、就職はしっかり自己分析を行いましょうね。
シア
泥棒は泥棒でもMVP泥棒。スキルの固定300ダメがMVP判定に使われるために、スキル発動=MVP確定みたいなことが多々あった。多分うちの軍の最多MVP。
アイテムで威力と必殺を入れ替えたんだけどこれ入れ替えてないよね、でも結果強くなってるのでおkって運用してた。
命中も高いしワンチャン確殺狙えるしで使い勝手良かった。
最後まで出撃した14人の中の1人。
スローン
ダメージを与えると回復するスキルを使って地雷運用してた魔法使い。パパと戦うステージではパパの分身を2人まとめて相手してもらってた。次回は賢者(って勝手に読んでる一番オーソドックスなクラス。名前忘れた。)運用でも強くなりそうなのでやってみたい。
最後まで出撃した14人の中の1人。
ソフィア
わが軍唯一のスナイパー。最終的にはメンバーから外れてしまったけど、命中が高いので回避の高い盗賊系相手には重宝したかもしれない。ただやはり決め手に欠けるというか、削るだけではなく最後まで削りきってほしかったというのがスタメン落ちの理由。
個人スキルでは、フェレットに攻撃させて追加のダメージを与える。お前はメガガルーラか。
タエレイネル
全然使わなかったので、正直強さもわからない・・・。ごめんねタエレイネル。中級職のアデプトってどれも中途半端な性能で使いにくくてね・・・。加入時期が悪いよ加入時期がー。
ビアンカ
序盤壁役、中盤使いづらくて終盤強い。「このひとエリアスの下位互換だろ、絶対最後まで使わないだろうな」って思ってました。最後まで出撃メンバーにいましたごめんなさい。この人もアイテムもたせて化けた一人。槍使いの頃は正直火力足りてなかったけど、アイテムで戦えるようになり、上級で火力も補えた。どう育てるのが正解だったのか、アデプトは育成が難しい。
最後まで出撃した14人の中の1人。
ファウスト
正直誰でもいい回復役で、終盤加入のファウストを使う理由も特に見当たらず。ごめんよ。回復役があまりにヘタレたらファウストに乗り換えるといいかもしれない。
フェントン
ウォリアー系なのでエースになれる可能性はあった。でも加入時期が悪かったかな・・・。ドラゴン退治してそれ以降に使った記憶があまりないというか、FEだったら育たない見た目してるのが悪いんだ(暴言)。
フォード
見た目に反して盗賊職のおっちゃん。誰もついてないから斧騎馬にしたけど、デュエリストにしたほうが良かったかもしれない。このゲーム器用さが低いとそれだけでかなりマイナスなので。
ブルック
中盤のエース格。最後までスタメンに残すか迷ったけど枠の関係で断念。
デュエリストが中盤の環境にぶっ刺さっていたのでかなり頼りになりました。当てるし(最重要)避けるし耐久もあるのでとにかく中盤強かった。とにかく命中は正義。
ベスタ
回復役のレギュラーの一人。決め手は万が一狙われた時の生存力。与えたダメージによる自己回復があったので多少の攻撃なら受けることができたのが選出の決め手でした。基本回復で忙しいので回復役は語ることがないな。
最後まで出撃した14人の中の1人。
ヘレナ
ステータス欄の威力のところを見てほしい、お分かりだろうか?とんでもないバケモノである。このゲームで一番のぶっ壊れ性能していたのはこの人。チャンピオンのスキル(2回攻撃できない代わりに素早さの値で威力増加)とアイテムの効果(攻撃と素早さの数値を入れ替える)が組み合わさることで生まれた怪物。ワンパンは当たり前、柔らかい相手には200近いダメージを与えてました。
最後まで出撃した14人の中の1人。
ベンジー
戦場で保護したゴリラ。なんかゴリラの声が聞こえると思ったらベンジーだった。
このゲームにおける固い、強い、おそい枠。FEのアーマーと違って魔防(精神力)も高いのでほんとに固い。とりあえず前に突っ込ませておいても全然ダメージ受けないので、困ったらベンジーで釣りだすし、ベンジーで蓋してました。
回避下げて耐久上げるこのアイテムぶっ壊れ性能だよね、当たってもダメージ0なので回避下がるのはデメリットになってなかった。
最後まで出撃した14人の中の1人。
マレン
最初に加入する回復役ということでそのまま最後まで使ってた。回復射程伸ばすのが結局1番使いやすかったよね。基本回復しかしなかったので武器も全然強化せず、むしろ強化進めると重さが増えるので強化しないことが一番の強化かもしれない。結局鉄武器が最強だよねってなるやつ。
最後まで出撃した14人の中の1人。
ミーブ
このゲーム回避職が強すぎて1回ナーフ食らったらしいんだけど、その原因ってもしかしてこれ?
当たらなければどうということはあるまいを地で行くユニット。紙耐久だけど回避してから反撃で倒す。強い。さすがに最終盤はそこそこ攻撃当てられるようになってた。でも強かった。
最後まで出撃した14人の中の1人。
モンロー
モンローって女性の名前じゃないんだって思ってしまうのは絶対マリリンモンローのせいだよね。よくよく考えてみればモンローはファミリーネームなので性別関係ないというのは当たり前なんだけど。ちなみにモンローは「川の口」らしい、つまり日本でいうところの川口さん。もし日本のアニメの「川口」ってキャラが海外でバズったら、やっぱり海外の人も「川口って女性の名前じゃないんだ」って思うんだろうか。
ちなみにこのモンローは命中が心もとなくなってスタメン落ちしました。
リバティー
封印のニイメさんみたいなタイミングで仲間になる魔法使い。レイやソフィーヤが育ってなければ使うのかもしれないけどこのゲーム闇魔法使えるリリーナがいっぱいいるから使わないなあって感じで使いませんでした。はい。
リンカーン
FEやってる人は、初期に高レベルで加入するユニットをジェイガン枠と思い込んでしまう習性があり、このリンカーンというキャラはその被害者です。多分育てれば強くなるし、序盤も削り役も回復もこなせるジェイガンとして活躍していたのですが、いつの間にか後進が育つにつれて使わなくなっていました。これをジェイガンの呪いといいます。
レン
デュエリストは強いの例にもれず強かった人。最後はブルックさんとの枠の奪い合いに勝利しました。スキルの中に疾風迅雷っぽいものあるじゃん強ーって思ってスレイヤーにしたんだけど全然そんなことなかったのあれなんだったの教えて詳しい人。私は何を勘違いしてレンをスレイヤーにしたんだ。でも強かったのでおkです。
最後まで出撃した14人の中の1人。
ローズ
かわいいから使いたかったけどどうあがいても弱かったのでスタメン落ちした弓使いの子。ステータスの何もかもが足りてなかった。早いわけでもなく、攻撃が高いわけでもなく、魔法に強いというジョブの特性の割には倒しきれないし致命傷を受けるのでどうしようもなかった。どうすれば活躍できたのか教えてほしい。
おわり
というわけでDarkDeityクリアしたという話でした。来年Switch移植されるらしいのでそのころに他のプレーヤーのユニット評価読めたらいいな。印象が違いすぎるキャラとかめちゃくちゃいそう。
アビス書庫の疑問と考察ノート【FE風花雪月】
それぞれの書物について、疑問点や考察をとりあえずまとめる場所として残しておきます。
また考察が進んだら随時更新していきたい所存。
ノートみたいに雑にまとめただけなので読み物としてはかなり読みにくいかも。
***例によって4ルート及び煤闇クリア後に本編を進めることで解放されるアビス書庫のネタバレたっぷりなので注意***
・とある貴族への手紙
・ダフネル家とガラテア家の分裂騒動時、当時のリーガン公爵家次女クローディアが、後にダフネル家当主となったであろう人物に送った手紙と思われる。
「彼」は後のガラテア家当主と思われる人物。ダフネルの大紋章持ち。
「君」は後のダフネル家当主と思われる人物。ダフネルの小紋章持ち。
「彼」と「君」は「同じ顔」である。(双子?)
クローディアは「君」と恋仲であり婚姻する予定か。
「彼」はクローディアに何度も求婚の手紙を送っていた。
・現ダフネル家当主が、爵位の継承先を「君」に継がせようとしたところ、「彼」は家を割いて王国に鞍替えしようとした。
同盟が結束しなければならない時期
→同盟成立後で大変な時期といえばパルミラ軍が侵攻してきた帝国歴961年辺りか?(大体200年ほど前の話。)
クローディアから見て「彼」は正気とは思えない決断をした。
・花冠の花嫁(花冠の節は6月)というジューンブライドのような風習がある。(もしくはあった。)
・「いつ父の気が変わるかわからない」
→「父」とはリーガン公と思われる。(「お父君」と使い分けている。)
→「気が変わる」とは何か?(婚姻に賛成か否かという話?)
・クローディアのその後については不明である。
そしてこの手紙はアビス書庫に保管されている。
→表に出してはいけない情報が記されている可能性。
・古びた書きつけ
本の間に挟まっていた相当古い書きつけ。
式典で新皇帝に饗される料理のレシピ。
・アルビネヘラジカの肉
・メガミノツカイ
・ザナドの宝果
・各種調味料・香辛料(アドラステア産岩塩・ファーガス産香草・レスター産蜂蜜)
を使用して作られる。
このレシピは「一緒に料理」で作ることのできる「フォドラ究極の一皿」と同じものだと思われる。
食材も現在でも入手可能であり、レシピが存在していることからも特に隠ぺいのためにアビスに送られたというわけではないのかもしれない。
禁書の本に挟まっていただけの単なる書きつけの可能性。
あえて考察するならザナドの宝果には気になる点がある。
特に使い道のない(2部における物資調達のみで使用?)ザナドの実という植物をわざわざ存在させている点は非常に気になる。
ザナドの宝果の説明文が「ザナドで稀に育つ血のように赤い実」と、女神やその眷属の血を連想させるのも興味深い。
もしかしたらザナドの宝果は、虐殺された女神の眷属の血を啜って成長したザナドの実なのではないだろうか?
赤き谷と呼ばれるまで女神の眷属の血が流れた土地の植物だしありうる。
そうであるならば、何の役にも立たないザナドの実と、女神の眷属の血によって役割を得たザナドの宝果の対比は、紋章至上主義社会のメタファーのように感じる。
・退魔の饗宴
リュカイオン3世の結婚を祝う宴の様子を記したと思われる書物。
アドラステア帝国を題材とした小説らしく、どこまで忠実なのかは不明。
リュカイオン1世の崩御が英雄戦争終結のきっかけとなる出来事なので、リュカイオン3世は約1000年ほど昔のアドラステア皇帝と思われる。
ちなみに舞台に登場するアドラステア帝国初代皇帝ヴィルヘルムは更に100年ほど昔の人物である。
・「満ちた月が半分になるまで続いた」
→7日間程度
・ボラマスの地
→帝都アンヴァルから東の方に進んだところにある地。
・バクス
→おそらくワインのこと。ローマ神話のバッカスという酒の神が由来?
・北の剣闘士
→北と言えば十傑の氏族が治めていた土地。現在で言う王国領と同盟領である。
英雄戦争終結後から独立戦争が起こるまで、北の地方の貴族や民衆の地位はかなり低かったのでは?
十傑の紋章持ちは差別されていた、奴隷のような扱いだったという可能性はある。
・セイロスとヴィルヘルム帝
舞台上での2人は恋愛関係にあったか、もしくは皇帝がセイロスに恋い焦がれていたという関係。
忠実がどうであったかは不明である。
・「わたし」と「少年」
筆者である「わたし」と、それを手招きし愛を囁く「少年」
「少年」は若きリュカイオン3世か?
・愛の挨拶
浮気指南本的な書物と思われる。
・「聖セスリーンの愛の花冠」とは何か?
アドラステアの南の海から、
温かい風が吹きつけるようになると、
フォドラの人々は雨期の到来を知る。
激しい雨に打たれて傷んでしまう前に、
娘たちは急いで白い薔薇で花冠を編み、
想い人や親しい間柄の者に贈るのである。
愛の花冠と言えば、花冠の節の名前の由来となった風習が真っ先に思い浮かぶ。
白薔薇の花言葉をご存じですか?白薔薇を贈るということは、「あなたを想う」「常にあなたのことを考えている」というメッセージになります。愛を伝えるのに悩んだら、適切なタイミングで白薔薇のブーケを贈るのが素敵。欧米では、バレンタインデーにカップルや夫婦間で白薔薇を贈る習慣が、人気を呼んでいます。
想い人に白い薔薇を贈る風習は欧米のものらしい。
・なぜ「聖セスリーンの」愛の花冠と呼ばれているのか?
→聖セスリーンは未婚であったと本人が言っていたことから、聖セスリーンが夫や恋人に贈ったことで生まれた風習というわけでは無さそう。
→聖セスリーンに求婚しようとした男たちが贈っていたことから生まれた風習。聖セスリーンモテモテ説。
→聖セスリーンが旧文明に存在していたこの風習を広めたので聖セスリーンの名前が付いた説。
→戦争の際、慈愛によって数多くの人を治療したという聖セスリーンの伝承にもとづいて名づけられた説。聖セスリーンの「愛の花冠」ではなく、「聖セスリーンの愛」の花冠
→聖セスリーンから花冠をもらった聖キッホルが暴走して風習にしてしまった説。
・報告書の燃えさし
・「第十八項の五」
ファーガスの乱の疑問点についての報告書
・帝国に気取られず兵を集められた理由
・英雄の遺産に類似した謎の武具の入手方法
・謎の軍師パーンの正体は闇に蠢くもの?
→帝国の分裂には闇うごが関与していた?
→最終的に教会が仲裁に入ったのは闇うごに建国の手綱を握らせたくなかった?
・「第二十二項の二」
ファーガス王国クラウス1世の崩御の謎についての報告書。
あまりに不可解な遺書の内容から、暗殺されたのではないかという疑いがある。
・後継者を定めず、3人の王子に領土を3分割するという内容
「その目的はレスター地方を加え帝国を上回る勢いを見せるファー・・・」
→ファーガス神聖王国の勢いを止める目的?
→誰が?継承権のない王子?帝国?教会?闇うご?
ところで3人の王子とは誰で、3つに分割された土地とはどこなのか?
・一人は現在のブレーダッド領を中心とした土地を与えられたであろう人物と思われる。
・一人はレスター大公と呼ばれる人物で、レスター地方を与えられたと思われる。
・あと一人は?
・「第四十九項の十八」
ダスカーの悲劇後、西方教会で中央協会への不信が高まっている件についての報告。
ガスパール城主の子・クリストフが処刑されるに至った経緯が記されていると思われる。
西方教会内部に、対立を促す工作員が入り込んでいた可能性は高いか。
(追記)Twitterで見た情報によると、西方教会兵の中に闇魔法を扱うものがいたとのこと。闇うごの工作員である可能性は高いか。
・「第五十一項の六」
リーガン公オズワルドの嫡男一家(クロード母方の兄弟)の事故死についての報告。
犬猿の仲であったグロスタール伯の仕業と見られているが、そうであるならばあまりにも露骨であるため、何者かが伯爵の仕業に見せかけたのではという内容。
→じゃあ誰の仕業?
報告書に共通しているのは、国や組織を分裂・対立させようとする何者かの存在。
おそらく闇に蠢くものの仕業であろうと思われるが、なぜ地上に全面戦争を仕掛けるわけではなく、闇に蠢いていたのだろうか?
→単純に地下だけでは戦力不足だった。
→地上に返り咲くための大義が必要だった。(セイロス教会を悪に仕立て上げ、自らが後にその座へとつこうとした。)
・フォドラ虫大全
『フォドラ虫大全』と表紙を偽装された書物。
内容はセイロス教会が規制したものの目録。
・眼鏡を元に作られた、遠くを見るための道具
→望遠鏡か
大司教は以下の理由をあげ禁じた。
・「敵陣の把握による戦争の激化」
・「遠方からの狙撃が容易に」
・「天の観察による主の神秘性の減衰」
→この中でも天の観察を禁じる目的が主だったのではないか?
・ユーリス支援から天文学はかなり未発達の分野とわかる。
・後述する記録に示されている「月」を「節」に変える意味。
→宇宙にソティスや女神の眷属が知られたくない事実がある?
・燃える黒水
→石油のようなもの?
ファーガス北部で発見された、粘ついた黒色の液体
大司教は以下の危険性を挙げ利用を禁じた。
・「誤って利用しての事故死」
・「魔法を使えない者の戦術的利用」
・「争奪による対立の発生」
→「争奪による対立の発生」という理由からも、その有用性と争いの種になった歴史をレア様は理解していることが分かる。
→一方で、我々の世界とは異なり、フォドラには魔法という炎や風、氷と言ったエネルギーを生む手段が存在していることを忘れてはいけない。(例えば、料理に用いる炎を魔法によっておこしているといった描写がある。)そのため、石油を禁ずることを我々の世界と同様の価値観で考えるのはナンセンスであろう。
→魔法はみな平等に使用できないのでは?
→(生徒を見る限りでは)得意不得意はあれど、勉強することによって誰でも使用することができるようにみえる。しかし、覚える魔法の種類が決まっていることから、先天的な属性の適性は存在しているかもしれない。
→また、石油もその適切な使用には、学問等によって知識や技術を身につけなければならないという点で魔法と同様である。一度身につけさえすれば、金銭的な格差は生じにくいという点ではもしかすると魔法の方がより平等であるのかもしれない。
→(追記)シャミアやツィリルといったフォドラ外の人物であっても黒魔法・白魔法は使用可能である。一方で、Twitterで見かけた情報であるがアガルタ人は闇魔法以外使用できない(しない)らしい。
→(さらに追記)アガルタ人にも白・黒魔法を使用するユニットはいた模様。ソースはTwitter。
上記を踏まえて燃料を禁じる意味とは?
レア様は、科学文明の発達によって地上が滅びたことを知っている。
しかも、人類が住めなくなった大地の再生のためにソティスは永い眠りにつくことになる。
さらに、アガルタにより一族を虐殺されたトラウマがある。
かつてと同様の手段で文明を発達させても歴史を繰り返してしまうだけでは?
→レア様がやりたかったのは文明の発達を妨げることではなく、科学に頼らない新しい文明の模索をしたかったとみるべきでは?
幸いにも我々の世界とは異なり、黒魔法、白魔法、飛竜やペガサスといった科学の代替となる可能性のあるものが存在している。
(追記)計略で火薬らしきものを使用している描写があるので火薬は禁止されていないのではないだろうか?
・金属製の字型を使用した書物の制作機
→タイプライターのようなもの?
大司教は以下の理由を挙げ禁忌とした。
・「誤った情報や悪意のある噂が流布される危険」
・「字の読めない平民にとって無益」
・「教会同士の対立が激化する恐れ」
熟考を重ねたとあるところからも、その有用性と悪用される可能性を天秤にかけたのだろう。
これを禁じた理由は割とそのまんまだと思うが、仮に情報社会になった場合には正体を隠している女神やその眷属にとって不利になるというのが大きいか。
→天文学の禁止と併せて考えるべき事案か。
・人体の解剖、妄りな頭や胸への切開
注目したいのはこれを禁ずべきと強固に主張したのは大司教ではなく、枢機卿の1人であること。
これまでの4項は全て「大司教は」と主語が入っていることから、これに明確な意味がありそうである。それが何かはわからないが。
ちなみに、フォドラの医学事情としては、女神とその眷属の血というチートアイテムが存在している。
レア様らが正体を隠し、更に情報統制を計ろうとするのもわかる気もする。
女神とその眷属の血の効能が大衆に知れ渡ると一族もろとも狩られかねない。
ネメシスにソティスの遺体を盗ませ、ザナドを襲わせた闇うごはそれを知っていた可能性は高い。
もしかすると、レア様の言うかつての人類が神祖に争いを仕掛けた原因ってこれかも?
白魔法の発展によって解決できるというのは多分そうなんだろうが、禁止する理由は別で、女神の眷属の解剖によるあれそれを防ぎたかったのだろう。
・世界破滅伝奇
・「古の神」と「神ならざるもの」
2神は別の存在?
「古の神」=「神ならざるもの」説を推したい。
つまり、
「古の神」=ソティス(人のすがた)
「神ならざるもの」=ソティス(獣のすがた)
「古の神が住まいしはずの地ティニスにて、ついに神ならざるものが目覚める」という描写の辻褄もあう。
ソティスらは人の姿で、その真の姿を隠しながら旧人類に文明を授けていたのでは?
人類同士の戦争のために、女神とその眷属の力の科学的解明及び軍事利用をしようとした旧人類の一部が、女神の怒りを買ったのではないか?という予想。
後に、旧人類は光の柱で獣ソティスを倒そうとするが、地上の都市を壊滅させただけで終わる。(記述的に、地上を破壊したのはソティスではなく光の柱)
その後、旧人類は地の底へ逃げ、現在のアガルタの民に繋がる。
(追記)
ソティスは突然人間界に降臨した侵略者で、レアの語る文明を授けたという話は嘘説について。
→かなり可能性は薄い。なぜなら侵略者である場合、女神の種は人類を滅ぼしたままにしておく選択肢もあったはずである。それをせず、あえて再び人類をフォドラの地に栄えさせた以上、単なる侵略者とは考えにくい。
ちなみに、新人類文明発展の歴史に女神の眷属がはっきりと関与し始めたのは、ザナドにネメシスが手を出した後である。
新人類文明もアドラステア帝国建国以前は旧暦を使用していたことから、眷属の管理なく発展してきたはずだ。
人類が敵意を見せるまでは一切何もしてこない侵略者は果たして侵略者と言えるのか?
女神とその眷属という存在は、あまりにも人類にとって都合がいい存在に思える。
・英雄の遺産と紋章石
英雄の遺産の正体に気づきかけたある司祭の記録。
金鹿でレアが語っている内容から正体は判明しているため割愛。
気になる描写が一つ。
十傑以外の英雄の遺産が発見されたと言っているが何のことを指すのか?
・ブルトガング
→ネメシスに従っていたであろうモーリス本人が所持したまま獣となっているので、英雄の遺産の記録はあったかもしれないが未発見であるはず。
・ヴァジュラ
→正確には英雄の遺産ではないらしいが、判別はできなかったであろうことからこの武器の可能性はある。
・ドローミの鎖環
→聖オーバンが最近まで生きていたはず(ユーリス支援に出てくる老人)なので、こちらも英雄の遺産ではないと思われる。 しかしヴァジュラ同様判別できなかったであろうから、この武器を指す可能性はある。
・古い手記の断片
十傑の誰かが残した手記の断片。
「我が友ダフネル」との記述から、ダフネルではない誰かということのみ判明。
「アリルの森」という記述から、この当時はまだアリルに光の杭は落とされていないことが分かる。当時は森だったらしい。
十傑は英雄の遺産が何であったのか、闇に蠢くものの目的(それどころか存在も知っていたか怪しいが)についても知らなかったことが手記からわかる。
→十傑は盗賊ネメシスの一味が成り上がったのではなく、元々フォドラ北部に土地を持っていた豪族のような存在か?
十傑の氏長以外の一族は、帝国に降ることで命を保障された。
→現在の十傑の末裔は、当時帝国に降った者の子孫と考えられる。
「長きにわたる生」「遥か昔のこと」という記述
→十傑は通常の人類よりも長く生きたと思われる。ジェラルトのように、直接女神の眷属の血を入れたか。
→英雄戦争がとんでもなく長いのはそのためか。
「・・・月◯日」
→十傑らは「◯月」という暦の表記法を使用。
→現人類が定めたものか?
→闇うごがネメシス治世下において広め、使用させたものか?
(追記)
英雄の遺産は十傑を討伐していく中で、教会が取り戻していったことが分かるが、十傑の遺体は金鹿ルートを見るにアガルタによって地下に保管されている。
なぜ十傑の遺体はアガルタの手に渡ることになったのか?
→そもそもアガルタの手にある十傑の遺体は本物?(古代兵が塵のように消える描写から何かの術?)
→十傑の遺体が本物であるならどうやって入手した?
→教会が処理することなく放置していた?
→埋葬していたところを闇うごが墓荒らしした?
・暦の謎
フォドラにおいて、暦が「月」ではなく「節」を用いてることについての疑問に対しての見解をまとめた書。
「帝国暦制定以前、1年は守護の節(1月)から始まり星辰の節(12月)で終わっていた。」
→今更気づいたが、帝国暦は大樹の節(4月)から始まり孤月の節(3月)で終わる。
「古き暦の起原はわかっていない」
→旧人類文明時代から存在していたか。
・なぜアドラステア皇帝は暦を改定したのか?
この書物の著者による考察は以下の通りである。
・セイロス教の影響
・(帝国の)権威づけ
実のところはどうなのか?
→セイロス教会(というかレア様ら女神の眷属)が「天文学」の発展を妨げようとしていることに関係あり?
→「月」という名称やその由来から、天体の観測や法則性の発見につなげられると困るなにかがあるのだろう。
ちなみに「孤月の節」や「星辰の節」といった名称からも、風流なものとしての天体の観察にはそこまで目を光らせてはいないようである。
学問的な発展や、望遠鏡を使用する細かい観察を禁じているのだろう。
セスリーンの紋章と睡眠の持つ力についての考察【ファイアーエムブレム風花雪月】
セスリーンの紋章と睡眠の関係性についての考察の話です。
4ルートクリアを前提としたものなので*ネタバレ注意*です。
セスリーンの紋章をもつ2人
セスリーンの紋章を所持するユニットといえばリンハルトとフレンですね。
このはともにセスリーンの紋章持ち(というかフレンちゃんに至っては本人)なのですが、他にも睡眠に縁があるという共通点を持っています。
知っての通り、リンハルトは常に眠そうにしている男子生徒であり、朝寝や昼寝を趣味にしているし安眠枕は落とすし、もはや睡眠狂といえる人物。
一方でフレンは、【眠り姫】という肩書がつくほど長い睡眠についていた人物。嫌いなものに睡眠があるのは、その体質によって数えきれないほどの別れを経験してしまったためなのでしょう。
最初は単なるキャラ付けとしての属性と思っていたリンハルトの睡眠狂い体質ですが、どうもこのセスリーンの紋章と関係がありそうです。
紋章が及ぼす身体への影響
紋章が身体に影響を及ぼすことは、ディミトリの支援会話などで確認することができます。
ディミトリはブレーダットの紋章の影響で、生活に支障をきたすほどの馬鹿力を持っています。
馬を持ちあげたり、ハサミを持っただけで壊したり、ムービーでは帝国兵の顔を片手で握り潰して見せたりもしています。
リンハルトの異常な睡魔も、紋章の研究に没頭しているという理由の他に、セスリーンの紋章の影響があるのではないでしょうか?
セスリーンの紋章と回復の力
聖者セスリーンが宿したとされる紋章。慈愛の象徴であり、光を司る。回復魔法使用時、たまに威力が上昇。
セスリーンの紋章の効果は上記の通り、回復の効果を高めるというもの。
各学級のヒーラーがニュートラルとなるキャラクターにおいて、青学級のメルセデスや黄学級のマリアンヌは信仰心の強い描写が多くみられ、信仰得意であるのも頷けるのですが、リンハルトに関していえば特別そういうものは無いように見えます。
リンハルトが信仰を得意とするのはセスリーンの小紋章を持っていることによる才能によるものと考えられます。
セスリーンの紋章は、睡眠に関する何らかの体質変化をもたらすとともに、回復についての何らかの力を授けるものなのではないでしょうか?
睡眠と回復の関係性
睡眠と回復が深いつながりを持つことは、物語の中において実は何度も示唆されています。
例えば、リンハルトの個人スキルである居眠りには体力を回復する効果がありますね。
睡眠に関して特に多くの人の印象に残っているであろうシーンは
「ベレト・ベレス先生が崖から落ちた後、5年間の間眠っていた」という場面ではないでしょうか?
思わずエーデルガルトもツッコんでしまう規格外の睡眠に、「なんてご都合主義・・・」と思った人もいるかもしれません。
ただ、考察してみるとあの場面、先生はガチで5年間眠っていたとしか思えないです。
そこには睡眠と回復の深い関係性が示されています。
さて、あの場面。
ソティスの支援Sで語られるのですが、神祖の力によって助かっていたことが示唆されています。
- [ソティス]
- しかし、良くやったのう。▼
もちろん、おぬしを信じて、
おぬしと一つになったわけじゃが……▼
ここまでのことを成すとは、
まったく予想外じゃったわ。▼
一度、死にかけたしのう。▼《選択》
- あの時も助けてくれた?
- あれは危なかった
- 「あの時も助けてくれた?」を選択
- [ソティス]
- さあ、どうかのう?
わしもよく覚えておらぬわ。▼
- 「あれは危なかった」を選択
- [ソティス]
- 危なかった、ではないわ。
ほんにおぬしはのん気なのじゃから……。▼(かわき茶亭より引用)
想像ですが、崖から落ちて通常なら死に至る傷を負っていた先生は、5年間眠ることで徐々に再生していったのでしょう。
仮説ですが、神祖の力には睡眠をトリガーとする超回復の力があり、それが女神の眷属にも大小あれど受け継がれていると思われます。
特にセスリーンはその力を濃く受け継いだ女神の眷属なのではないでしょうか?
伝承でもその力を用いて、戦で傷ついた沢山の人を癒したと伝わっています。
というか本人であるフレンちゃんめっちゃヒーラー向きですしね。(リブロ―覚えないけど)。
女神の眷属が睡眠による超回復の力を持っているとする説の根拠はいくつかあります。
①銀雪の章におけるセテスの反応
「5年間眠っていた」と語る先生に対して、唯一薄い反応をしたのがセテスです。
[セテス]5年間、眠って……そういうことか。
ならば仕方がない……。▼(かわき茶亭より引用)
「そういうことか」と何かを理解した反応をしたのは、女神の眷属において睡眠に対する何らかの共通認識が存在するためなのでしょう。
②風を呼ぶものを倒すと・・・
クロード外伝において、風を呼ぶものを倒すと即座に眠ってしまいます。
風を呼ぶものの正体は女神の眷属である四聖人マクイルであり、やはり睡眠には超回復の力があるのではないかと疑わざるを得ません。
③瀕死のジェラルトを救ったレア
ジェラルトは元々は王国の兵士であり、瀕死になっていたところをレアによって救われます。
その際にレアの血を直接授かっているのですが、それによって女神の眷属特有の睡眠による超回復の力で助かったのではないでしょうか?
同時に副産物として、女神の眷属のような不老の力も発現しているようです。(緑髪になってないことから女神の眷属よりは弱い力なのかもしれません。)
④そもそも物語のスタートは・・・
ファイアーエムブレム風花雪月は初めに主人公が見た2つの夢から始まります。
そのうちの1つはソティスが眠りから目を覚ます場面。
ソティスが主人公の中で睡眠によって徐々に回復していたということを示すものなのではないでしょうか?
フレンの長い眠り
フレンとイグナーツの支援会話において、「セスリーンは傷ついた兵士を癒し続け、やがて深い眠りについた」とあります。
セスリーンは回復に優れた能力を持つ女神の眷属であり、かつての戦争ではその力を用いて活躍していたのでしょう。そして、力を使いすぎた自らを癒すため長い眠りについたのだと思われます。
フレンが未婚であるはずなのにセスリーンの紋章持ちのリンハルトのような末裔が存在するのは、フレンの血を受けることによって回復した兵士がかつて存在したからではないでしょうか?
リンハルトはその子孫である可能性が高いですね。
そもそもセテスとフレンの関係を見るに、女神の眷属の子は紋章持ちの人間ではなく女神の眷属のようですが。
考察まとめ
・リンハルトが睡眠狂なのはセスリーンの紋章の影響ではないか
・風花雪月において、睡眠と回復には深い繋がりがあるのではないか
・女神の眷属は睡眠をトリガーとする超回復の力をもち、セスリーンは特にその能力に優れていたのではないか
・崖から落ちた先生も睡眠による超回復の力で、5年にわたって再生していたのではないか
ファイアーエムブレム風花雪月は集大成であり通過点である
3位ですって、風花雪月。
長いことシリーズファンやってるけど正直びびった。
1位と2位はポケモン剣盾。
上位にポケモンしかいないってにわかに信じがたい。
SRPGというジャンルで2019年にこの位置を取れたというのは贔屓目に言っても出来すぎている。
「これはエムブレマーなら大満足の出来だな」というのはプレイしてすぐにわかったのだが、あれだけ取っつきにくいSRPGが新規層にここまでウケるのは正直全く読めなかった。
ファイアーエムブレム風花雪月はSRPGに革命を起こしたと言っても過言ではないのではないだろうか。
『風花雪月』の大成功を語るうえで、『覚醒』『if』の両作品に触れないわけにはいかないだろう。
これらの作品は必ずしも高い評価を得られているわけではないが、間違いなく『風花雪月』に繋がる伏線はあった。
『覚醒』
2012年に発売された3DSのソフト。
これが売れなければシリーズを畳む予定だったという話は有名だ。
そのため、シリーズの集大成と言われたりすることもあるが、個人的にはこの作品の位置付けは「挑戦作」だと思っている。
シリーズ最後の作品として「今まで」を詰め込んだ作品ではなく、シリーズの「これから」を見据えて作られたものだったのではないだろうか。
『覚醒』というタイトルは、間違いなく過去のシリーズファンではなく、新規層に向けられた作品だった。
キャラクターも現代アニメ風の味付けが施され、マップもSRPG玄人好みではない単純なマップ。それだけではない諸々もあって古参からの評判はいいものとは言えなかったが、狙い通り多くの新規層を開拓できた作品だったといえる。
ちなみに私もどちらかといえば古参にあたるのだが、覚醒については普通に楽しんでいた(特にマイナスイメージはない)けどあまり記憶に残っていない作品という印象だった。
だからこそ『覚醒』というタイトルの位置付けは「集大成」ではなく「挑戦作」と考えている。
『if』
『if』はひたすら二兎を追おうとした作品であるというのが私の印象だ。
ライト層とディープなファンの両方の期待に応えようとしたのだろうという要素が随所に見られる。
まず何といっても『白夜王国』『暗夜王国』という2作品に分けたことがその現れであろう。ライト層向けの難易度では満足できないエムブレマーと、マニア向けの難易度では難しすぎるシリーズ初心者の双方を満足させようとした結果ではないだろうか。
評価としても、シナリオはともかくマップ難易度についてはかなり高いものであったように覚えている。
一方で、『覚醒』『if』とシナリオについては依然として課題が残っていた。
『風花雪月』
『風花雪月』は見事に二兎を捕まえた作品だ。
これは間違いなく『覚醒』『if』で二兎を捕まえることに失敗した背景があっての成功だろう。
二兎を捕まえることに失敗はしたが決して諦めなかった。それに10年近くかかってもである。私自身はどちらかといえば古参であるし『覚醒』『if』に色々思うところがなかったわけではないが、それがなければ今は無かったとは思う。
『風花雪月』のキャラ付けの妙
『風花雪月』がいかにして新規層と古参双方の心をつかんだかを語るのにおいて触れておかなければならないのが「キャラクター設定」についてである。
『覚醒』や『if』では特徴的だったのはわかりやすくアイコン的なキャラ付けであった。例えるならソシャゲのキャラクターのように属性ありきのキャラクター設定が目立った。それが時代に合っていたためアイコン的なキャラ付けは新規層の獲得に大いなる貢献をしたのだが、ストーリーありきでの世界観にあったキャラ付けを望む古参からはあまり好評ではなかった。
では『風花雪月』はどうだったか。
『風花雪月』はこのキャラ付けが抜群にうまかったのだ。
古参もライト層も満足させる味付け、興味を引かせるためのアイコン的なキャラ付けを世界観の中に綺麗に落とし込んだのである。
シルヴァンの女好きですぐナンパするチャラチャラした性格も紋章至上主義という世界観の重要な部分とマッチしたものであるし、リンハルトの常に眠そうな感じも考察を進めていけば、セスリーンの紋章と何らかの関係があってのものである事に気づく。
正直恐ろしいくらいにアイコン化しただけのキャラ付けが存在しないのである。それはもうメトジェイやアケロンの小物過ぎる性格にすら何か理由があるのではないかと思わせるくらいに。
愛されるキャラクターと戦争
さて、『風花雪月』は3つの学級にわかれてゲームが進む。
どのキャラクターも個性的で学園生活を進めていくとそれはもう愛着がわく。
スカウト機能を使わなければ、出撃させるユニットはクラスのメンバーでほぼ固定されてしまうほど少数精鋭となるし、ロストしてもまあいっかとならないのが今作の特徴である。(過去作の多くはロストしても大丈夫なように仲間となるキャラがとても多い)
ただこれ、「失った仲間は二度と戻らない」と謳う戦争や命の儚さをテーマとするゲームにおいては相性があまり良くない。
FEの醍醐味の1つはキャラロストとの付き合い方であるが、『風花雪月』みたいにキャラクターの1人1人が魅力的でしかも少数精鋭だとどうしても失ったまま進むことは難しい。
この問題を「まあ仕方ないよね」で終わらせなかったのが『風花雪月』のすごいところで、どうしたかというと、同じ学園で暮らした元仲間を敵として登場させることで疑似的にキャラロストを味わうことができるようにしたんですね~~~。
目から鱗というかなんというか、『風花雪月』は何兎も追って捕まえた素晴らしい作品なんだなとこういうところからも感じることができます。
ファイアーエムブレム風花雪月は集大成であり通過点である
『風花雪月』という作品は、前半で語ったように挑戦と失敗の上に完成した集大成であることは間違いないでしょう。
しかし、同時に次の作品へ向けた通過点でもあるわけです。
『風花雪月』から次はどのようなものが生まれるのか、期待は高まるばかりです。